大腸癌手術の後、医療面

 兎に角、余程、電子カルテで綿密に管理されているのだろう。段取りが実にテキパキしている。
ナースさんたちもワゴンにパソコンを載せて移動し、患者からの情報を逐一打ち込み、ドクターから指示を得ているようだ。

 医療もアフターケアの面でも凄く進んでいるみたい。患者は流れ作業的に次々のステップに進まされ、スムーズに退院して行く。

 手術翌日朝、ICUから一般病棟に車椅子で引っ越し。術後2日目朝、尿カテーテルと心電図端末を早くも外した。歩いてトイレに行けるなら、イランわとのこと。ホットする。

 ナースが実にまめに血圧、体温、血糖値、などのデータを収集にくる。隔日位に採血するし、ドクターは完璧に患者の体調を把握している。

 点滴の種類の充実も大したものだ。全身麻酔のときに背中から痛み止めを注射したと思うが、術後は凄く細い点滴の管を背中に固定し、UFO のような形の容器から送り込むのだが、おへその辺りに抱いているのがシンドカッタ。結構重量があり、ドレインと一緒にぶら下げるのは苦痛だ。

 点滴は体液を補う液のパックと、抗生物質のパックを吊るして、トイレに行き、リハビリで廊下を
歩くのも
煩いもの。

 でも、それが無くなったときは嬉しかった。最後まで残ったのは、ドレインという腹腔に溜まる廃液を体外に吸出す管で、先端にはゴムマリを潰したような形状で、元の形状に戻ろうとする力で廃液を吸出すのだ。

 中身は毎日カップに移し計量。術後3日は一杯になり、その後は少量となり、次の日、とうとう抜いてくれた。トマトジュースが入っているようで、可愛かった。抜くのは少し気持ちが悪かったが、その後はばんざーいである。

 後は傷の治り次第だが、術後10日から二週間の予定だったが、恐らく、早めに退院と期待している。